シン・キトー、長崎の酒乱(6月定例会)
日時:6月15日19時〜21時
場所:まちづくりスナック ニューシグナル
令和4年度6月定例会は、超豪華ゲスト・地域活性化請負人の木藤亮太さんをゲストにお迎えして開催しました!!
会場は、長崎市本石灰町にあるまちづくりスナックニューシグナル。オンライン、オブザーバー含め15名のメンバーが集まり、ポストコロナのまちづくりについて議論を深めました。
木藤亮太さんについては、ローカルメディアQualitiesさんに分かりやすくまとめてありましたので、ぜひご一読を。
▶︎開催レポート『シン・キトー、長崎の酒乱』
木頭さんの講演を要点と共に、振り返ります!
世代間で異なる「まちづくり」
九州移住ドラフト会議コミッショナーや旅する学校校長、喫茶キャプテンオーナーなど、多方面で活躍する木頭さん。
最近では、高校生からも「まちづくり」に関する質問を受ける機会が多いそう。
「2003年以降に生まれた彼らは、物心ついた頃には商店街は衰退し、大型店やチェーン店が立ち並ぶ中で暮らしてきた世代。『まちづくり』や『地方創生』は当たり前、『まち』は既に課題に溢れており『自分たちで作っていくもの』との認識が強く、『まちづくり』への関心が高まっているのでは。」と話します。
一言に「まちづくり」といっても、高度成長、都市計画、市民ワークショップ(大震災)、地方創生など世代によりその意味合いが異なることをあらためて共有しました。
かつてを知る世代からこれからを描く世代へ受け継ぐ(油津商店街)
宮崎県油津商店街での取り組みを例に木頭さんは「商店街は再生しない」と話します。
「商店街の活性化を考える時に立ちはだかるのが、『昔の良かった頃に戻りたい』という大きな『壁』。油津商店街では『商店街の課題を解決するのではなく、地域の課題を解決する』ことを目指し、商店街という空間の新たなあり方、時代のニーズに合わせた求められる商店街のあり方を考えることで、これまでまちを作ってきた「かつてを知る世代」と「これからを描く世代」の融合が生まれました。」
今では、大学生が起業したゲストハウスや東京に本社をもつ企業のサテライトオフィスなど新たな拠点が生まれ、全国からは多数の学生が地域インターンシップに訪れるようになった油津商店街。女子高生がクラウドファウンディングに挑戦するなど、今も尚、様々な動きが展開され、昔の良かった頃に「再生」するのではなく、今必要とされる街に生まれ変わり続けています。
課題が見えにくい街(那珂川市)
木頭さんの故郷・福岡県那珂川市。
人口は約5万人と油津商店街のある日南市と変わりませんが、交通の利便性や人口の増加の仕方は異なります。
福岡市のベットタウンとして、発展した那珂川市は、移住者も多く一見課題は少なく見えますが、大通りででるとロードサイド店舗が立ち並ぶ、どこにでもある景色が広がります。
「住む街」から「暮らす街」へ。
ファスト風土化した街に、その土地ならではのエッセンスを加えることで、そこに「暮らし」が生まれることを、喫茶キャプテンでの活動を事例に紹介いただきました。
まちづくりは誰のために?
講演後の質疑応答では、木頭さんのターニングポイントや、まちづくりの定義、商店街組織のあり方についてなど、多くの質問が飛び交う有意義な時間となりました。
0コメント